あまりに衝動的な
お久しぶりです。柏原です。生きてます。
この一ヶ月、色々あったわけですが、こと細かに書く気がないので端折ります。簡潔に言うと「1ヶ月間なのに2〜3ヶ月間分くらい長く感じた1ヶ月間」でした。
肌寒い季節になりましたね。数年後には"秋"という概念が無くなるのではないかと危惧しています。紅葉は見れるのでしょうか。気が向いたら高尾山に紅葉見に行こうかと思います。去年見に行けなかったので。
僕は夏が好きではありません。夏より冬、陽より陰、ハルヒより長門、そういう人間です。年中長袖長ズボンというよく分からないプライドがあるので、夏が終わってだんだんと気温が下がってゆくとウキウキします。もうコートだって着れるしね。
まあそれはそれで置いておいて、メインの話題に入ります。
今日(というか昨日)、ヒトリエのツアー東京公演を見に恵比寿のリキッドルームに行きました。実は3週間ほど前にSyrup16gのライブを見にいったので初めてではないですが、キャパ1000人近い大きな会場でライブを見ることなんて新鮮な体験です。どっちも存分に楽しめました。
数ヶ月前の僕からしたら、リキッドルームみたいな何百人もの人が密集した空間に行けるだなんて思ってもいませんでした。良い兆候です。これも音楽の力なのでしょうか。
ヒトリエというバンドはずっと画面の向こう、イヤホンの向こうの存在でした。以前もブログに書きましたが、Syrup16gもヒトリエも、生き疲れた僕に寄り添い続けてくれるバンドです。そんなバンドを生で見れて本当に良かった。「生きてて良かった」とは言ったものです。
今年の二月にヒトリエが『HOWLS』というアルバムを出しました。聴けば聴くほどビリビリと電流が僕を駆け巡る、そんなアルバムです。息苦しくなる度にこのアルバムを再生しています。
以前ブログに書いたので、『HOWLS』ひいてはヒトリエというバンドに対しての僕の熱意はこちらの記事を見てください。
http://kashiwabara.hatenablog.com/entry/2019/06/20/010746
4月にwowakaが亡くなってから、じわりじわりと喪失感や悲壮感が全身を巡っていたのですが、今日のライブを見て吹っ切れたように思います。これからのヒトリエも応援したいと思わせるライブでした。リキッドルームの外壁に綴られている"alternative"に相応しいライブでした。シノダはやっぱり僕のギターヒーローです。上手いとか下手とかそういうのを通り越してジャズマスターを爆音でかき鳴らす姿に、溢れだすオルタナスピリッツにのまれてしまいました。やっぱシノダさん、衝動的の人だよ。
生きるのは辛いし、周りは嫌なことだらけだし、常に死にたいと思うし、どうしたらいいか分からないし、まあなんとも世知辛い世の中です。神様は僕らに恨みでもあんのかってくらい理不尽をぶつけてきて、社会は僕らが間違ってるとでも言うかのように嘲笑ってくる世界です。そんな世界でもがいていると、どうしても"人の温もり"を欲してしまうんですね。そして手を伸ばして触れると、やけどをしたり、裏切るように冷たく凍りついたり、人間関係は一進一退、ハイリスクハイリターン、そしてあまりにも難題すぎる。
ですが、音楽はそういった"人の温もり"とはまた違った救いをもたらしてくれますね。音楽も人の造りしものではありますが。
それを今日のライブで感じました。どんな辛く悲しいことがあっても良い音楽を聴いたら幸せな気分になります。人間には裏切られたり傷つけられたりするものの、音楽はそういったことがない。感情を出したり受け取ったり、そこに一切の混じりけがない。どんな感情を表そうとも不快に感じることが(少なくとも僕には)ない。音楽はそういった意味で救いです。そして幸福ですね。
常に死にたいと思う世界の隅っこに追いやられた僕達に与えられたのがオルタナティブロックなんじゃないかなと、大袈裟ながら思います。そして恐らく僕は音楽がとてもとても好きなんだと思います。
あれこれ考えて机上で人生を見つめるのも必要でしょうが、"楽しい"とか"幸せ"だとか"気持ち良い"だとか"エモ"とか"チル"とかそういう直感的な、或いは衝動的な感情で音楽とかやってもいいんだなと思います。せっかくツインリバーブ買ったんで、ジャズマスターと好きなエフェクター繋いで、思いっきり好きなように弾きますね。音量とかは注意されたら直せばいいでしょう。下手でも楽器弾いたり歌ったり、大音量で音楽聴いたり、踊ったりしてるときが無心になれて一番幸せなんですね。
やっぱりバンドやりたいな。前みたいに。良かったよヒトリエ。最高にオルタナだったよ。「愛が足りてないんじゃないんですかーーー!!」ってシノダ叫んでたけど、愛とか色んなもの余るほど貰いましたね。俺も衝動的な人間になりてーよな!愛感じてーよな!つってジャズマスター弾きますわ!
そしてwowaka、素敵な音楽をありがとう!