最近のART-SCHOOL
アートスクーラーとして恥ずかしながら、先日ようやく最新盤の『In Colors』を購入した。僕が新譜を買うくらい好きなバンドは数少ない。ART-SCHOOLはそのひとつ。
だいたい僕の好きなバンドは、やっぱり初期が一番だなと感じることがほとんどで、最近になるとあまり好みじゃなくなることが多い。特にBUMP OF CHICKENとかそう。ART-SCHOOLも実際『LOVE/HATE』あたりの、孤独でヒリヒリしてる感じが好きなのだけれど、最近のも悪くない。むしろいい。サウンドも凄く綺麗になってるし。
なにより、今までよりも僕の心に寄り添ってくれてるように感じる。
これは前作『Hello darkness, my dear friend』から感じてたことで、許しというか肯定というか、「それでいいんだよ」と受け入れてくれる優しさがあるような。
初期(『Missing』以前)までのアルバムを聴いても、自分の心とリンクはするけど、やっぱりART-SCHOOL側も孤独で排他的な印象を多少なりとも受けた。
結成から20年近く経って、木下理樹も今年で40歳になる。ちょっと信じられない気はする。理樹さん、まだ少年っぽいし笑
それでもこの大人への変化が『Hello darkness, my dear friend』や『In Colors』が僕を包んでくれる優しさの出処なんじゃないかな。当たり前だけど、理樹さんも大人になった。
普通僕は、アーティストや作家が年をとって大人になってしまうことに寂しさを覚えるのだけれど、理樹さんのこの変化はとても憧れる。
自分も誰かを受け入れたい。誰かに「それでいいんだよ」って言ってあげれる人間になりたい。
でもまだ自分が受け入れてもらいたい、肯定してもらいたいという感情の方が強い。まだ子供だ。
『Hello darkness, my dear friend』の発売時のインタビューでこんなのがある。
「子供たちのシェルターになる音楽を」腹を括った木下理樹の覚悟 | CINRA「子供たちのシェルターになる音楽を」腹を括った木下理樹の覚悟 | CINRA「子供たちのシェルターになる音楽を」腹を括った木下理樹の覚悟 | CINRA
大人になることへの抵抗はあるけど、木下理樹みたいな大人にならなりたいなと思う。
僕がそうしてもらったように、傷ついた子供たちのシェルターになるような。